雑談じゃないように見えて雑談。
現在、Oblivion日本語化Wiki(避難所)はPukiWikiで運用されています。これは私が管理する以前からPukiWikiで運用されていたものをそのままの形で受け継いだからです1。Mod翻訳所もPukiWikiで運用されていますがこれは日本語化Wiki(避難所)のシステムをそのまま転用したからです。現時点はPukiWikiの柔軟性によりシステムとしてある程度うまく動いています。しかしながら不満点は色々存在します。
- ログがファイルベース
- 翻訳作業のしにくさ
- 英文データをWikiにインポート、Wikiから翻訳済みデータを取り出す方法が面倒
- その他
(1)はメリット2もあるので一概にマイナスポイントではありません。しかし、翻訳作業に使用する場合、必然的にページ数が多くなります3。PukiWikiはページ数が多いほど負荷が大きくなります4がこれはファイルベースであることもある程度その原因になっています5。現在はPukiWikiにConvert_Cacheという改造を加えている上に負荷をもたらすような設定は全てOffにしているので一応しのいではいますが6やはり不安は残ります。
(2)は困難な問題です。編集ページに翻訳元データが含まれているので編集ルールを把握してないとデータを壊してしまう可能性があります。フォーマットに気をつけながら編集するというのは翻訳だけしたい人にとっては余計な手間になり、参加者を減じる大きな原因となります。また、英文1行翻訳でもその行を含むページを開く必要があり、ページ内検索等の余計な手間が入り気軽は編集はしにくいでしょう。これらを改善するには任意のデータ行に対し自由に翻訳文(だけ)をフォーマットを気にせず投稿できるようなシステムにする事でしょう7。現在のPukiWikiにそのような機能を導入することは困難です。
(3)も結構な問題です。場当たり的なToolは作成して一応ユーザー側でもその作業が可能なようにはしてありますが、あまり便利とはいえません。直にゲームからのexportデータをシステムにimportできたり、システムからゲームに直にimport出来るデータをexport出来れば便利に違いありません。これはがんばれば現状でも実装できる範囲ですが正直手を出したい部分ではありません。またサーバ上で処理をまわすのは負荷の点でちょっと気になります。
(4)その他にも問題は色々有ります。例えばログファイル名の問題です。PukiWikiはページ名をエンコードしたものがログファイル名になるのですが、このエンコードの関係でログファイル名がとんでもなく長くなります。翻訳所はページ構成が増える関係上階層構造を使用する事が推奨されていますが、そうするとページ名が長くなり、ログファイル名はとっても長くなります8。これはサーバ上で操作する分にはまだ良いのですが、Windows上にもってきた場合に問題となります。WindowsではPathを含めたファイル名の長さの上限が250bytes付近にあるのです9。ここで、若しUTF-8でPukiWikiを運用していた場合、ログファイル名はEUC-JPでの運用時に比べて大体1.5倍になります10。これを嫌い、日本語化Wiki(避難所)や翻訳所は敢えてEUC-JPでWikiを運用しています。操作できないログが出て来る毎にサーバ上で操作なんてのはやってられません11。
そんな訳で色々妥協の産物としての現状の運用形態なのですが、これを一気に改善できないかと色々やっています。簡潔にいえば専用システムの作成です。専用システムというのは汎用性が無いので作成モチベーションはあまり高くは無いですが、無理せずのんびりと弄っていく予定です12。妄想する機能が結構多く既に仕様策定段階ですら色々すったもんだしているので実際に形になるのは当分先、TES5に間に合えば御の字かなぁ、と。利用者の使い勝手優先を考え、Web側のシステムからではなくローカルToolの方から作成中だったりしますし13。上手く逝けばの話ですが。
しかし、なんら新情報が無い中で考えるのは鬼が笑うような事かもしれませんが、TES5がコンシューマ日本語版と同時にリリースされてFallout 3で発生したような状況になったりしないかと危惧してます。日本語版の発売自体は喜ばしい事であり否定する事ではないのですが、(Fallout 3と同じように)結果として日本に於ける翻訳&Mod開発活動が比較的低調になるのではないか、若しかすると今作っているのも無駄になるかも、とか考えたりもします。外れて欲しい予想ではあるのですが……物事は大抵悪い方にしか行かないものと覚悟しておいた方が気が楽ですし。なんというか、悲観主義的楽観主義者な自分がいます。
話を戻しまして、盛り込もうと妄想している機能が多過ぎて計画倒れに終わりそうな予感がしないでもないですが、作成を始めていることを公表する事で自分への発破掛けの一つにしました。うまく行くかは、かみのみそしる。
- 正確に言えば真似ただけなのだが [↩]
- 設置が楽。テキスト形式のログなので場当たり的な改造も結構楽 [↩]
- ページサイズが大きいと編集しにくくなる為 [↩]
- 特にページ一覧表示やファイル検索に影響を与える [↩]
- データベースを利用すれば高速化が図れる。勿論程度にもよるが [↩]
- AutoLink機能等。ページ数が膨大なWikiでこれがOnにしていた場合は洒落にならない負荷が発生する [↩]
- 現状のように、ページ丸ごと更新が可能なのは利点もあるので一行編集オンリーにしてしまうのは多少問題でしょう [↩]
- EUC-JPで運用している場合、ASCII文字は2bytes/1文字、日本語文字は4bytes/1文字 [↩]
- NTFSではこの制限は無い。OS側の仕様 [↩]
- 日本語ページ名の場合 [↩]
- ページ名でも同じ問題が発生し、UTF-8での運用時はログファイル名と同じくEUC-JP版に比べてURIのパラメータ部分が大体1.5倍になる。同様に、日本語で記述されたページに於いてもUTF-8なページはEUC-JPなページの約1.5倍のサイズになり転送量もそれに応じて増加する。これらもWikiをEUC-JPで運用する理由 [↩]
- Tracとか導入する方が手っ取り早いのですが、翻訳参加者にとっての敷居が極めて高くなっちゃうので無理 [↩]
- Web側の方が構造が複雑になるので先に簡単なローカル側から固めた方がWeb側の仕様を決めやすいという面もある [↩]
こんにちは。鬱陶しい話を書きます。すみません。
既にご存知かもしれませんが、某巨大掲示板でfallout3の日本語化スレが急展開を見せています。どうやら本体で2バイトを通すことに成功したようです。(専用フォントが必要だった頃のoblivion日本語化パッチと同じ手法だと思われます)
驚いたのが、Irrlichtさんのおっしゃるような集団翻訳システムが提供され、翻訳活動が始まったということです。向こうはまだ始まったばかりですので、翻訳達成率がどこまで伸びるのかはわかりませんが、今勢いがあるのは向こう側、というのは確かです。
個人的には、既にある程度翻訳が進んでいるこちらの日本語化Wikiを使って欲しかったなぁという思いなのですが、その辺は自由である以上仕方がないですよね。ただそうなってしまうと、リソースの分断という双方に取って不幸な結果になってしまうのが残念だなぁと思ったのですがいかがでしょうか。
ちなみに、oblivion日本語化wikiと同じことでよろしければ、お手伝いすることは可能です。
今日は、いつもお疲れ様です。
忙しくて且つ僻地ゆえスレを追えてないのですが、それはFO3プレーヤーにとって幸せなことですよね!素直に開発者の成功を祝いたい気持ちです。新たな翻訳所が活動し始めたのであればそれも幸いです。
基本的に当方は運営方針においては出来る限りシロに近いような選択を採ります。これはOblivionのMod翻訳所でMod作者の許可を得ることを方針の一つとした事でもお気づきかと思います。或いは、Oblivion日本語化Wiki(避難所)で派生版ModもWiki内のプロジェクトの一つ(というタテマエ)にしたのもそうです。そういうスタンスからするとFO3発売当初の状況は歯がゆいものがありました。ところで当方が積極的にこういうサイトを運営するのは好きな事の一つだからと言うこと(や虚栄心を見たす方法の一つ?!)もありますが、それ以上にサイトを通じてその扱う内容(ここではゲーム)コミュニティの発展に積極的にかかわれると思うからです。気に入ったゲームだったらプレイするだけでなく盛り上げていきたいと思うものです。それが回りまわって(色々大変な)ゲーム業界を支援する、みんな幸せになれるすばらしいことじゃありませんか。
そういう基本思想があるのでいわゆる『ぶっこぬき』のような問題に巻き込まれる事はかなり避けたく思っていました。結果、FO3の日本語化Wikiはあの状態になったわけです。あまり表には出しませんでしたが、内心忸怩たる思いがありました。結果として上手く行かなかったのは当方の力不足なのでどうしようもないのですが。別に仕事じゃないのだし良いジャンと思う部分も無いではないですが、自己評価としては最悪です。寧ろ趣味だからこそ枷の無い中で頑張れる事だというのに。
泣き言はこれ位にしておきます。他人の愚痴を聞いたって大体において面白くないのは分かってますからっ(笑)。
当方の現状の作業キャパシティは以前より格段に減少しています。このへんはちょっとどうしようもありません。ですので新規に翻訳活動を行う場所が出来たのは正直助かります。正直翻訳所系のサイトの管理コストは馬鹿にならないので(それが独自の翻訳システム用のCMSを作成しようと考えた理由です)。当方管理の方を閉鎖させる良いきっかけだったかもしれません。
というわけで折角のご好意を頂いたのに恐縮ですが閉鎖の方向で検討します。お気持ちは深く感謝申し上げます。
まぁ、あれですよ、マッカーサーの言葉です。
そういう訳で色々足らないところが多い当方では有りますが、生暖かくタシロ、或いは希望要望要請要求お叱り批判でなんでもAdoring Fanの如くWelcomeですのでお気軽にどうぞ。凹む事も有りますが、3日くらいたったらrespawnしますので。
こんにちは日々管理ごくろうさまです。
気が早いと言われるような話題なのですがSkyrim日本語化についてです。
管理人さんもおそらく想像はしてると思うでしょうが、PC英語版が出た後たいして間をおかずCS日本語版がリリースされてしまうと思います。
こうなると日本語化プロジェクトが完遂する前に「ぶっこ抜き」が広まってしまう可能性が非常に高いと思われます、実際ベガスはそうなってしまいました。
これがもたらす弊害ですがFO3やベガスを見てもお分かりの通り無許可のMOD翻訳ファイルのUPと他のMODの無許可リソース使用等が平然と行われています。
Oblivionの場合「運良く」CS日本語版が出るのが遅かったためにこのような事態が防げたと思います、だがSkyrimではそうはいかない可能性が高いと想像出来ます。
そこでどうすればよいか議論や意見を集めるために早めに日本語化プロジェクトのページを作っていただくのは出来ないでしょうか?
たとえ先に計画を進めていたとしても、結局CS版リリースに負けてしまうかもしれませんが、負けるなら負けた場合の対応策等も議論出来ると思います。
早めに動いても悪い結果になる事は無いと思いますし、御一考下さい。
私は英文は全くダメなんですが、今回は出来る範囲で何かしらお手伝いをしたいと思います。
お返事遅れました、申し訳ありません。
リアルの方でゴタゴタでして。
Skyrimの日本語化には勿論興味はあります。やりがいがあるプロジェクトだというのも認識しております。しかし、現物が無い現状で動くのはやはり難しいのではないかなぁと思います。
Fallout 3をプレイされていたならご存知かもしれませんが、当方Fallout 3の日本語化wikiを設置していました。かなり早い段階です。でも結局どうにも出来ませんでした。
最大のネックは『ゲームプログラムで日本語が表示出来ない事』でした。当方プログラムは色々嗜みますが、そのようなプログラムパッチを作成する能力はありません。残念ですが。勉強として手を出す意欲は有っても時間的制約が色々有って結局そのままです。よってWikiの管理を行うしか出来る事は無かったのです。せいぜいWikiの活動を盛り上げて日本語化パッチを作成できる人をひきつけられることを期待する程度でした。結果としてそれは達成されず、当方は撤退しました。SkyrimでPC版向けの日本語化パッチを作成できる方が現れるかは予測不能です。能力のある方でも現物が出てこなければ判断もつかないでしょう。そういう訳で一度失敗した身としてはかなり腰が退けています。
基本的にゲームの非公式翻訳は権利者側からのお目こぼしがあって存在できると考えられていますし多分それは間違いないでしょう。そのお目こぼしを期待するためにはこちら側は出来る限り行儀良くしなくてはならないと考えています。故にコンシューマ転用は少なくとも当方の判断ではすべきでない事だと考えています。日本語化Wikiのルールででプロジェクトの翻訳成果の転用の制限を行っているのもこれが理由です。ですがそれを抑制する方法は…かなり限られています。
/* プロジェクトの翻訳成果の転用の制限
本来は制限無く皆さんに使って貰いたい物なのですが、翻訳の権利回りが明確でないのにそのような事を行うことは極めて危険だと思います。
*/
ルールとして良識に任せる方法は恐らく立ち行きません。悲しい事ですが。Oblivionはその方法だったわけですがこれは多数の幸運が有ったために何とかなったのでしょう。恐らくSkyrimの件では通用しないでしょう。
システムで制約する方法は現実的です。具体的に言えばアカウントや編集履歴管理を厳密にできるシステムを導入することです。そこでこの記事の題名のようなシステム作成をやり始めていたのです。でも結局停滞していますが。新規で専用システムを作るのは結構な労力が要るのですが、実際使われる事が無いかもと考えたらモチベーションが消えうせてしまいまして…(そもそも既存のもので転用できるものがほぼ存在しない)。
まあシステムが出来たとしましょう。でもそんなにがちがちなシステムを利用したい人が出てくるかどうか。Oblivionでは気軽に編集できたからあそこまで進んだという面もあると思います。翻訳したところで報酬は皆さんの感謝の言葉くらいです。いや、むしろ『くそ翻訳が』と罵られる方が多かったりします(その方がどうしても目立つし)。翻訳参加者のモチベーションは本当に上がらないと思います。
OblivionのWikiが避難所になる前から翻訳周りで活動してた身としては。
なんか良い方法があれば良いと思うのですがね。
と、悲観意見ばかり書いてますが、実際に発売されて現物が出てきたら多分なるようになるのではないかなと楽観しています。全く根拠は無いのですが。
そういう訳で申し訳ないのですが、現時点で私は傍観者の立場として存在させてください。勿論意見を求められたらその経験から助言は致しますし、アクションが必要ならば行います。
とりとめない投稿になりましたが、この辺で。
むー、このblogで討論するってのもありなのかなぁ。でも個人的にはoblivionの時に議論し尽くしている感じなのであんまり興味は無かったりしますがががg。
お久しぶりです、ご無沙汰しております。
自分も最近忙しかったり、引っ越ししたりとかで
全くMOD翻訳wikiに関われてなかったりしますが…
Skyrim楽しみですね!今回は乗り遅れないように海外PC版をすぐ買おうっと。
で、話は変わりますが
wikiのスレログ検索CGIが動いてないようですが、負荷対策とかで停止中ですか?
あと、カンパについて、最近アマゾンギフト券なるものがあるみたいですが
メールで送れるとのことなので、こういうのもアリですかね?
今日は、お久しぶりです。
Skyrim、楽しみですよね。眠れない夜が続くようなゲームであるのを期待したいですね。
>wikiのスレログ検索CGIが動いてない
あれれ、どこです?此方で確認した範囲では問題が無いようですが……うーむ。具体的な個所と症状をご報告頂ければ何か分かるかもしれません。アクセスログをgrepしても良いのですがかなり手間になりそうで。
>アマゾンギフト券
一応知ってますです。Amazonはそこそこ使うのでそう問題は無いのですが、方針上『頂いたカンパは全て換金しサーバ代に回す』『公私混同?をせず、しっかりと明朗会計』という事にしているので、サーバ代に回し難いそれはちょっと無理そうです。申し訳ありません。お気持ちだけ頂戴しておきますということで……。
他の方から頂いた報告で問題部分を見つけることが出来、修正が完了いたしました。
内容としては
http://oblivion.z49.org/logs/indexinfo.html
からの検索がまずかったようです。デザイン更新にあわせて一部の修正をいれ損ねたのが原因でした。
言い訳をさせて頂きますと、過去ログ検索フォームはもうあちこちに有るので(例えば分類したカテゴリのINDEXページにも)どこにあるか探すのが極めて大変だったのです。
ともあれ、teaさん、achiさん、報告有難う御座いました。