またローカルサーバ色々ネタです。
ローカルサーバには先日RMAで戻ってきた物を用いていましたが、ついでにファイルサーバにしてしまい、少し手狭かなと思ったので1TBのものに換装しました。
ケースはScytheのSCY-201-ITXで、5インチベイ+3.5インチベイ+3.5インチシャドウベイ(サイドベイ)という構造なので追加は不可能ではありませんでした。しかし、サイドベイの位置にはケースファンを増設した上に3.5インチベイはコードの取り回しの関係で空けておきたい部分でありました。また増設の場合は消費電力の問題も有ります。そういうわけで、増設ではなく換装と相成りました。
換装に用いた物は今売れ線のWestern Digital Caviar Green 1TB(WD10EADS)。あ、どうで良い事ですが、『Western Digitalの1テラのやつくださーい』って言うのって微妙に慣れないのは私だけかしらん。つい『1ギガ』と口走りそうになります。私だけかな…。
換装にあたってまた環境を再構築するのは面倒なのでAcronis True Image Home 2009を使ってみました。結果的には成功でした。
まず、ローカルサーバを落とし、新HDDを接続します。そして、メインPCにインストールしたTrue Imageの”Bootable Rescue Media Builder”で作成したBootableなUSBメモリを刺し、起動します。すると、True Imageが起動するのでClone Diskで旧HDDを丸ごと新HDDにコピーを行います。コピーが終わったら旧HDDを外して再度電源をONにして起動すればそのまま普通に何事も起動して、HDDは1TBになっていました。
Clone Disk機能は自動で行いましたが、パーティションサイズも自動的に修正してくれたので手間要らずでした。旧HDDは500GB中300GBくらい中身が入っていましたがClone Diskは約2時間で何事も無く完了しました。
結局、苦も無く換装が終わったわけです。便利になったのですね。ちなみにこの使用したTrue Image Home 2009は英語版なんですが、昨年暮れのクリスマスキャンペーンにて2,365円でDL購入したものです(英語DL販売版の通常価格は約$50)。日本語版も販売はされていますが、未だ2009年版はリリースされておらず、Acronis True Image 11 Homeしかありません(2009の前のバージョン)。旧バージョンな上にバックアップ程度なら別に日本語版いらないし!しかも日本語パッケージ版は安くても7,000円台。日本語DL販売版でも約6,000円、バージョンアップ版/乗換え版でも約4,000円/5,000円(英語DL販売アップグレード版は約$30)。良い買い物でした。
尚、True Imageは中身がLinuxなのでDOSベースのバックアップソフトよりはハードウェアへの対応が弱いといわれています。もしHDD換装やバックアップが必要なら持っていると便利なソフトですが、ある程度夫々の環境も選ぶ可能性があるので気をつけると良いでしょう(大抵は大丈夫らしいですけどね)。
[追記]
HDDをSeagateからWestern Digitalに換装したせいか、muninのsmart_プラグインでのHDD温度監視が妙になってしまいました。これはSeagateのHDDは値(VALUE)に温度が配置されているのに対し、Western Digitalのものは生の値(RAW_VALUE)に配置されているせいと見ました。Western Digitalの値(VALUE)はRAW_VALUE+80度位の値になっています。ちょっと調べてみましたがその違いの意味を発見できませんでした(華氏にしては高すぎる)。面倒になったのでHDD温度はhddtemp_smartctlプラグインで行くことにしました。このプラグインは /etc/munin/plugin-conf.d/munin-node に以下の追記が必要でした。
[hddtemp_smartctl] user root env.drives sda env.args_sda -a -d ata
あとは以下のコマンドで対応完了です
# ln -s /usr/share/munin/plugins/hddtemp_smartctl /etc/munin/plugins/hddtemp_smartctl # /etc/init.d/munin-node restart
ただ、このままだとmuninでのグラフ表示が多くなって面倒なので、他の温度表示(sensors_プラグインでのCPUやチップセット温度)と統合しました。編集ファイルは /etc/munin/munin.confで以下の行を追加です。
alltemp.graph_title All Temperature alltemp.graph_category sensors alltemp.graph_order temp2=sensors_temp.temp2 temp3=sensors_temp.temp3 temp1=sensors_temp.temp1 sda=smart_sda.Temperature_Celsius alltemp.graph_vlabel Celsius alltemp.temp1.label Chip Temp alltemp.temp2.label CPU Temp alltemp.temp3.label Sys Temp alltemp.sda.label SDA Temp sensors_temp.graph no hddtemp_smartctl.graph no
この後に/etc/init.d/munin-node restartで期待通りの動作になりました。これに至るまでにはそれなりに面倒しましたが、HDD換装で楽したのだから悪い苦労ではない…と、自分に納得させておきます。
尚、実際の温度表示は次のようになりました。